追記:コイル(インダクタ)について

今週は月曜日から土曜日まで出張、本日の夕方よりまた出張で高鉄移動、自宅にいる時間が少ないですが合間をみていじっています。^^;
実は先週の日曜日に分解しておいたので、本日はFM部をいじってみました。

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先ずは届いていた9Vトランス電源をSONY用の逆接に変更
12Vのトランス電源も頼んでいたので、これは色々な使い道があります。

いじりの開始です。
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電源での駆動確認
修理部屋は奥まっているので、ラジオの感度は最悪の部屋ですので、逆にSメータ頼りでの調整ができるメリットもあります。
先ずはyoutubeで見つけた方法を試してみます。

ナイスなヒントです!(⌒▽⌒)

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どうですか!最高106.8MHzまで受信できます。
これでこちらのFM局全てカバーできます。\(^o^)/

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何をしたのか!こんなふうにコイルの中に銅板を入れました。

ではこのコイルは何なのか?
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FMのOSCコイルなのです。
そうなのです局発の周波数を変更させていたのです。
追記:コイル(インダクタ)について
このコイルは空芯コイルという中に何もないコイルですが、回路図中には”T”マークのトリマーと記されています。しかし写真のようになんとなく巻いてあるコイルがあるだけで、中に調整用のコアが入っている訳でもありません!じゃどこでインダクタンスの調整するの?ですよね!^^;
空芯コイルの曖昧な部品はその曖昧さを利用して調整できるという利便性があります。微妙な調整はコイルのピッチを可変させ調整ができますし、今回のような大きく変化させるにはコアに見立てた導体(今回は銅板)を入れインダクタンスを下げての調整となります。

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銅板長くても短くても同じで、コイルに入れる深さで周波数調整します。

上の動画にもありましたが、今度は感度の調整です。
今度はFMのRFコイルの調整です。
ここにも同じく銅板を入れ感度調整します。
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銅板は0.3mm厚の真鍮板を使っています。
最初に爪楊枝に巻いた銅板をコイルに入れ変化の確認しながら調整します。

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最終的にはテーピングし、しっくりする寸法に仕上げます。
ちなみにテープはビニールテープだと糊が熱で滲み出しますので、スコッチテープのような糊の粘着力の低いテープを使った方が、復帰する時のトラブル回避できるでしょう。

なんと言っても簡単な方法が見つかったことに感謝です。

こんなふうになりました。
88~105MHzまでカバーできますし、デジタル表示は正確に周波数を表示します。

こうなると・・・(・。・;
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磨くほどに荒が出てきたフロント
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リアも・・・
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分解時の状況はこんな感じで木屑のようなものがSPネットの裏に付着していた。
SPネットもサビが多い・・・木工所とかの作業場で使っていたのかな?

しかし内部まではホコリの侵入がなく、BFOも健在!

FMがクリコン使わなくてもこの方法で周波数アップできたし、他のバンドへの影響もないのでいたって簡単お手軽改造できた。クリコンは組み直してポータブルラジオでお手軽周波数変更機にしましょう!ミッションが増えました。^^;
おっと!話がそれてしまいました。そうなんですよ!中身の完成度が上がって来たらこの汚い筐体に組むのが嫌になってきました。

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右が6500Wの外観で・・・綺麗でしょ!(⌒▽⌒)

しかし中身は・・・
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6500Wの液晶は各部に漏れが発生しているんです。

ここはとりあえず「狼の皮を被ったウルフ化」のニコイチから進めるかなと!


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その後交換部品のTRと電解Cも届いていますので
6500W裸にして中修理しますかね。